記憶の糸 

お盆なの

↓下劣です。上品な方読まずにおひきとりください。

「レミントン・スティール」という名前が思い出せなくなり、ならば元ボンドの中の人の名前で検索かければいいやと思ったが「ピアース・ブロズナン」も思い出せなくてちょっとした苦痛を強いられる。
最近、本当に人名がダメ。とくにカタカナが本当にだめ。
で、やっとレミントンにたどり着いたときには、どうしてレミントンを思い出そうとしたのか思い出せなくなっていた。心配。

待ちに待った雨が降った。
本気で庭に潤いがないので困っていたのだ。嬉しい。

毎年恒例、芝生の上にヌコの糞で困っている。
毎朝水遣りしようとすると必ずどっかに糞。
捨てる場所もないので水で拡散させているが、芝は禿げるは、臭いはするはでとても不愉快。
今日もやっぱりされていて、日課と化した糞処理。
ヌコが糞する、私が水流す、このシステムってもしや「水洗トイレ」では?
ヌコの餌の中には、毛玉を糞と一緒に排泄させるものや、片付けしやすいように固体化させるものがあるらしく、糞にも色々アリ、糞の種類から最低3匹のヌコが私の水洗トイレを勝手に利用しており、私はちょっとしたヌコ糞判定員と化している。
糞に混ざっている毛長さからヌコの種類を判別したり、消化されずにそのまま排泄された内容物から飼い主の人格をプロファイリングするまでに成長。
二日続けて、まんま原型をとどめたトウモロコシを目撃したときには、他人のヌコながら心配になってしまった。
噛めていないし消化もできていないじゃないか、今日もまた、おそらく同じヌコの糞からこれまた原型まんまのそうめんが認められ、どう考えても人間の食べ残しをそのまま食べさせられている風なヌコの食生活。
飼い主のズサンさ、ヌコの悲惨さ、そんなものを毎日水洗している漏れのカワウソさ。
真っ盛りを過ぎたとはいえ、婆の老体に夏は厳しく、芝の刈り高を高めにして美観よりも管理の楽さを優先したいのに、この「長めのフサフサしたかんじ」がヌコの水洗トイレに絶好のシチュエーションらしい。
だったら短く刈ればいいが色々あってままならず、別にヌコが悪いわけじゃないんだからと毎朝自分に言い聞かせるが、飼い主は明らかに漏れに悪いことをしているだろ!って毎朝腹立つのも腹立たしい。

あなたの飼い主、酷くないですか?
私の飼い主、馬鹿じゃないですか?
ヌコとグチりあいたい。
ヌコと共通の言語がもてたらいいのに、とおもう。毎朝。
雨が降り出す少し前、から屋根の上でバタバタする音が聞こえたので、すわ、ヌコのほうから面会の申し出かと思って窓を開けてみたら、でっかいカラスがアブラ蝉を踊り食いしていて釘付けになってしまった。
どんなにお腹がすいても、あれは真似できない気がする。(しなくていい)
生きたままの蝉を食べると→消化されるまで蝉が胃の中でミンミン言いそうだ!とおもってしばらく見ていたが、カラスが変な咳をしただけで蝉はダンマリだった。
雨が降り出して、超久しぶりに「蝉の声がしない」夜。
蝉は気温24度を超えると反射的にミンミンはじめるらしく、24度以上の気温があれば、時間も場所もおかまいなし。
耳鳴りのように蝉の声が日常になっていたので、音のしない静かな夜はなんだか別の何かが現れそうでヤヴァフィス?と思いつつ和み。
静寂とは贅沢なもの。