はじめまいて俺

よかったやん

自分の髪型をチェックするため、自分撮り。
そんなに気合をいれて撮ったわけじゃないけど、写真のあまりのひどさに髪の毛がどうとかいう気分じゃなくなってしまった。
今にはじまったことではない、といえばそうなんですが凄く捨て置けない気持ちになった突然の「私って写真写り悪い人なんですぅ問題」。ですぅ。

☆キャッスル写真写り問題ここまでのあらすじ☆
*学生のとき、同級生に「あなたの写真写りのおかしさはけっこう酷くないか」と指摘されたことはある。
*それまで写真写りが悪いのは万人に起こる現象だと思っていた。
*自分の声をカセット(当時)に録音してきくと、いつも自分がきいている声と違うのだ。写真の自分が自分と違うのもそういった現象(どういった現象だ)なのだと思っていた。
*カメラのレンズは一つしかないけれど、人間の目は二つじゃないですか。一つの目でみたものと二つの目で見たものは違う、とかあるんじゃない?これはちょっとアカデミックな分析ではないか?(そうでもない)
*かといって、自分以外の人の写真写りをどう思うのか?
*ありのまま写る人、実際といい意味で違う人、悪い意味で違う人、なんだか別人な人、というのはあるような気がするが。
*そういったことから、「私は写真写り悪いタイプ」と考えることで気休めとしていた可哀想な私。自己欺瞞
*ところが青天の霹靂。親戚の家で「×(ぺけ)」という漫画を読んでしまう。何巻だったか忘れたが「私って写真写り悪いんです女」の登場。(※女子ってみんな自分のこと写真写り悪いと思っているよね=本人は写真より実際のほうがいいと思い込んでいるけど、他人からみると写真の写りはみなそれなりだよね、という毒のある4コマ)
*さて、親戚の家にてみんなで写真を撮ります、という段階になり、「なんか写真とるのいやだなあ〜(いつも変な風に写ってしまう)」などと私がぶちぶち言っていると親戚のお姉さんがリリースした一言「ねえ、それって『私って写真写り悪いんです現象?』。ぺけ?」(with半笑い)
*この一言にたいそうショックを受けてしまったキャッスル。
*「私って、やきそばはオイスターソース以外ダメな人なの女」と友に二大ぺけ女として忘れられない存在に。
*こうして書くととてもくだらない流れでとても写真に恐怖を感じるようになる。
写真に可愛く写っていなくても、本当の自分をみんなが知ってくれている(ハズ)!!という根拠のない信頼(←?)。
それまで信じていたものが揺らぐとき、人は自分の腕をもがれるような苦しみを覚えるのです。
*その記念撮影の場で、薄着だったキャッスルは、寒いと訴えてその家のオバさんにハオリものを拝借したいでたちだったのを覚えている。
普通の学生ファッソンの上から巣鴨系「ハイカラぶれざぁ」のようなもの着ておかしなことになっていた。写真撮るならこれを脱いだらいいと思うのに、なんだかぺけ姉さんに心から笑われているような気がして、脱げない。
わざわざ脱いだら「自分だけ可愛く写ろうとしていると思われてしまいそう」というぺヤングな自意識がさく裂して、胸の中で姫子が暴走。
*あまりにも追い詰められ、記憶喪失に。
それまでどうやって写真に写っていたのか思い出せなくなった!(白目
*そして変な写真に!


あれから今日に至るまで、その「ぺけ恐怖」が克服できなかったのは、「克服しようと思わなかった」から、だが。
あともうひとつ、「ねえ、知ってる?鏡に写っている自分の顔って、本当は自分の顔じゃないよ。人間って、鏡の前だと無意識に’いい顔’しちゃっているんだって。(豆しばより)」というのもある。


私は考えた。
鏡の中の私が私ではないと人がいう。
写真の中の私も私ではないと私が言う。
ここまでくると問題はすでに哲学の域に。
私は生れてこのかた自分の姿を目にしたことのない女。
あの私も私でなく、この私も私ではない。
私だけではない。あなたもですよ!
あなたはあなたの知るあなたではないっぽいですよ!
旅のお方!どなたか私をおみかけでないか!
あなたの知る私はどこへ?そしてこの私は一体誰?
私の知るあなたは誰なのですか?
・・・という奇怪な問題へと自作自演ぎみに発展。

解決のためにとりあえずググりました。

別にコピペしたわけじゃなかろうに、酷似した書き出しの日記などを大挙みつける。
その内容は総じてこうだ。
「自分は写真写りがいいという女に筆者は会ったことが無い。」
この問題はキャッスルだけの問題ではないんである。
言ってるよ。みーんな言ってるよ、というあれである。
しかし、真剣にそれに取り組もうとしている人がいないことに深い悲しみを覚えた。
悲しみの原因は私が糞と呼ぶたぐいの「はぐらかし行為」によって生じているとみとめられた。
ネットお悩み相談的な空間に、私って(ry問題に悩む人が「写真写りをよくする方法を教えてください」と書けば、それに答える人のアンサーがまるっきりの「はぐらかし行為」の連続である。
「人はみかけではない、見た目など気にせず、心を美しくすればよいのですよ」
まずお前の頭が糞と言いたい。
お悩みの何がお悩みかを知らないお前が心を語るなといいたい。
Qの真意も読み取れない文盲が偉そうにAを書き込むなというのだ。だめ、絶対。

ほんの少しだけ私の研究に光をもたらす意見もあった。
はぐらかさない人、それは正しい人。そのまとめ。

・自分撮りの場合、腕の距離=カメラと被写体の距離になりがち。短い。
距離が近すぎると求心的に写り、歪みが生じてしまう。
なんらかの方法で距離をとる必要がある。
・照明も大事。強めの光で全部飛ばすのが万人向けといわれる。
その理由。目が大きいほど可愛く写るから。光で顔を飛ばすと、目だけが印象的に残ることにより可愛く見える。ただし女の場合。
アゴは適度にひいたほうがよい。二重あごになるほど引くのは当然論外。
これは男の場合にも適用される。ただし過度の上目遣いは人格を疑われる恐れがあるので避けるべき。
・デジカメ画像は影が強調される傾向がある。

:::キャッスル気になるポインツ
・それがゆがみにしろ照明による影にしろ、写真の顔が自分本来の顔と違う、というのはどうやら気のせいじゃなく本当。
・余計な影ができることがマイナスになると考えると、影のない顔=凹凸のない顔が有利といえる。
・「写真にとったとき、変な顔の子ほど本当はかわぃいょ。写真でかゎいぃコは本当はブスだょ」といった都市伝説はここから生まれたと思われる。

プロおよびセミプロによる具体的なアドバイスもあった。
そのまとめ。
・目を大きくしようと見開くと硬直して怖い顔になってしまう。
緊張しないで柔らかい顔を心がける。つまり、シャッターを切る人と息を合わせ、その瞬間、口からでなく鼻から息を吸い込むべし
・レンズに対して、体を45度ほど傾ける。ねじりをいれることで体にクビレがはいるのでスタイルがよくみえる。
・顔をまんま正面に向けず、左右どちらかに20度ほど振る、目線だけ正面に残す。
(男にも適用)
・顎は引くんだ忘れるな
・カメラと距離がとれないときは照明最大発光で上目遣い。顔に影を一切つけない(平べったい人有利)
・レフ板で光を顔に集めよう。膝の上に白い布を置くだけでよい。


つまりこういうことなわけだ。
Q&Aによる今日のまとめ。

Q写真うつりのいい人、悪い人は存在するのですか?
Aします。影が無い平べったい人、目ばっかりの人が写真うつりのいい人。
逆が悪い人。

Q写真には、美人がブスにうつりブスが可愛く写るというのは本当ですか?
A嘘です。本当です。時と場合によります。

Q写真にブスにうつった自分は可愛いのですか?
A写り方の問題です。
可愛いかどうかも別問題になります。

Q写真に可愛く写った自分はブスなのですか?
A美人かどうかはわからないけれど、「それなり以上」に多分属しているのでは。
そして「写り方のうまい人」、もしくは「撮るのがうまい人にとってもらった人」のどちらかなのです。

Q写真写りが悪い人とはどんな人ですか?
Aシャッターが切られる瞬間、してはいけないことをしてしまう人です。
・目を閉じてしまう
・口角がさがってしまう
アゴを上げてしまう
アゴをひきすぎてしまう
・顔に影が沢山でてしまう
・レンズと正面から向き合ってしまう
・顔がこわばってしまう
・緊張してしまう
・油断しすぎてしまう
・威嚇してしまう
・挑んでしまう
・攻めてしまう
・何かと戦っている?!

Q写真うつりがよくなる方法はありますか?
Aあります。カメラと適度に距離をとり、照明をあびながら顎をひき、鼻から息を吸い込みつつ目が細くならない程度に口角をあげて微笑みましょう。
体は45度、顔は20度傾けましょう。目はカメラを見ましょう。ガン見はやめましょう。

女子が自分撮りするときはカメラの位置を自分の目線よりちょい上に、顔は白塗りぎみのアイメイク濃い目、ライト最大で上目遣い顎ひき首かしげ。
(警告:年齢制限あり。制限にひっかかる人は「やや」を心がける方向で。具体的に何歳までが有効かはここでは発表しません。「可愛く写りたい」という気持ちが枯れるまで、です。地球にやさしいブログを心がけています)

Q汚い手を使ってでも可愛く写真に写りたいと思います
A自分より悪条件の人を周りに集めて自分だけ好条件にするとよいでしょう。
自分より顔がでかく陰影のある人を自分の周りに並べて正面からレンズをガン見させた上口呼吸で顎をあげつつ硬直した顔を強要し、自分だけライト最大鼻呼吸20度首かしげ白塗り上目遣い。っていうかこの写真もう何!なんの写真なの?
怖いからやっぱりやめるようにしてください!

Qありのまま写ってみたいとおもいます
A何をもって「ありのままの自分」とするか。まずは定義し、それが本当に人に見せていいものかをもっかい考えてみましょう。何を写すかは自由ですょ!


ちなみに、私は鏡&自動タイマーを使うという手で自分撮りという名の奇跡の一枚を激写することに成功して自分でひきました。
’鏡の中の自分が自分じゃない問題’の方については、練習しつつ何枚も撮るうちに、自分が知っている自分=鏡の自分=写真の自分というかんじに別人格説もあった3人が見事に一人の俺になりビリーミリガン状態を無事回避。
いつになく有意義な自分撮りとなりまいた。
カメラはときにそこには無いものを映す。
それがラッキーだったり迷惑だったりする、と。
「鼻から息を吸い込む」だけは忘れんな!!!!!


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