ванна

はなうたー


気づいたら、同じシャンプーを5年ぐらい使い続けていた。最初に使ったときに、指どおりが抜群によくなったのと、香りとボトルのビビットな色がツボったため。
今の自分には、この甘ったるい香りは過剰に思えてきて、ボトルも新鮮味に欠けてきたし、洗っただけで髪の手触りが豹変するようなシャンプーはシリコンがはいっていると小耳に挟んで怖くもなった。
「ふん、そんな誘いに乗るモンカー」と思いながらみていた、「Yes,Yes,Yes!」(と、お姉さんが悶える)のCM。ハーブのシャンプーってどんな香りなのかなーと店先でくんくんしてみたら、今使っているのとまるで違う方向性の香り。「香り」という一点だけで評価すれば、褒めるほどのもんじゃない(というかそもそもがわざわざジャッジするほどのもんじゃない)のだけど、ハーブとかいいつつ堂々とチャラチャラしている一貫性のなさに好感を持ち、「これでシャンプーするとどうなるのかなっ」と買ってしまった。(乗せられてる!)
シャンプーちうのは、酸性。リンスアルカリ。リンスはシャンプーの酸を中和させるために存在しているので同じ銘柄じゃないと効果が半減することがあるらすぃ。
そういうことで、ボトルがさりげなくでかくて重いということにショックを受けながら持ち帰り、マスター、お風呂にニューボトル二本はいりましたー!
量が多すぎたのかもしれないが、洗い心地はなんだか泡だらけ。そしてその泡が重い。指どおりがあまりよくないのは、おそらくこれが極端にシリコンのはいっていないただのシャンプーの手触り。(なめらか過ぎるものは怪しい)もしかすると、妙に泡がたった原因はそれだけ摩擦が強いからかもしれず、調子にのって力をいれると痛みそう。香りはあられもなくチープなかんじがそそります。
で、さあ中和中和などと賢い消費者ぶりつつリンスしようとすると、ボトルがどちらも透明なことに気づいた。シャンプーが二本並んでいるんす。
どうしてあんなにしつこく匂いをかいだのに、シャンプーは二種類あり、それぞれ香りと用途が違い、だいたい、リンスのボトルってのは大抵不透明だろうが!ということに気づかなかったのか不思議がってみる。「ここまで馬鹿だとは思いませんでした」と思わず中村屋です。
失意のうちに、結局いつものコンディショナーをだしてきてやや中和。するとたちどころにニューボトルの匂いは掻き消えて、いつものシャンプーとなんら変わらない。
「Yes,Yes,Yes!」ができなかった!する余地がなかった!
しかも、在庫二本も抱え込んでいるし!
凄く悔しい。