кровь

夢が盛り盛り毒を盛り盛り


私には、RPGをするとゲームそっちのけでレベル上げに興じてしまうという性癖があるようだ。
久々にまた闇雲なレベル上げにはまってしまった。
一日の三割ぐらいはロマンシングピースのことを考えてしまう。
このロマピーとは、アーク好きにはたまらない夢のアイテムで、この石を装備することによって、魔法ポインツの消費が三分の一カットできるという代物。
闘技場で30連勝すると商品としてもらえるのだ。
背中をガチガチにさせながら一個ゲッツし、あまりにも嬉しいのでキャラ全員(6人)に装備したいなーと思ってしまった私。二個とった時点で試しに一人のキャラに二個搭載してみるとまんまと消費が三分の二カットになっているので、あー三個欲しいと暴走し、今一人のキャラに三個持たせる=このキャラに限り、魔法使い放題ヒャッホウ☆な状況に。
あと15個欲しい・・・。

敵はランダムにでてくるものの、こんだけやっていれば手の内はお見通しっ☆なわけで、私もなるべく効率よく進めたいものだからつい同じような戦法でワンパターンなバトルに走りがちである。
ゲームすることそのものが楽しいはずなのに、手抜き裏技的な端折りに手を染めるのも矛盾しているが、この非生産的行為の中には少なからず人生の機微に触れる部分もある。
何度も何度も戦ううちに、自分が物凄く「毒マニア」だということに気づいた。
「毒りんごエキス」という武器補強パーツを装備すると、通常攻撃のうちの何割かが「毒攻撃」になる。
毒を食らった敵は、斧などでやおら切りつけられた挙句にダイオキシンも盛られており、自分のターンがまわってくるごとに毒によるダメージを受けて受け続けるのである。
次第に蝕まれて憔悴していくその様。
これはアークのシリーズが持つ「無駄」の中でも最も私の愛する無駄=すばらしいけど無駄なもの=すばら無駄*1である。
なぜか執拗にその表現にこだわって開発されている感がいつもある。
もうこれが好きで好きで。
ハッと我にかえると、私は持ち駒キャラ12人全員に、「毒りんごエキス」を仕込んでおり、一個1200G(ギル)もするのに、貧乏も省みずにどんだけ毒好きなのかと思うのだ。
ちなみに、私がアークのⅠとかⅡとかをやっていた穢れなきヤング時代に愛好していた技は「ロブマインド」であり、これは敵のマジックポイントを拝借して頂戴するという技であった。
これもこれでなんちゅう姑息な、と自分の闇の深さにおののいていた私。
流れ流れて今はもう毒一辺倒と。
今時代は「盛り」。
斬るよりも刺すよりも盛りたい、ただひたすらに盛りたい、そんな年頃。
こんなんのどこが人生の機微なのかと。
しかし自分の快感スポットがどこかを知らずに生きている人は多い。
私には反町が足りないのだ多分。

*1:他に、キャイーン・天野の美声、ウドの美脚、伊集院光の長い睫、筑紫哲也の豊富な毛量などがある。素晴らしい。でも無駄なのだ。