Дурак!

鏡の国の

庭にあるウッドデッキの塗装をせむ、と思っている。
いい加減にしないと腐ってしまうぜ。
それで毎日コツコツと、デッキの上に乗せてあった鉢植えだのガーデンテーブルだの椅子だのを別のエリアに運び出す作業。
芝の上には乗せられないし、作業が済むまでの間のことだから、と色んなところに雑然と運び出したらそこらじゅうが“作業現場”と化してしもうた。
荷物の中には、“もう捨てりゃいいじゃん”てなもんも混ざっているため、それらを選別してゴミとして隔離し・・なんてやっていたらますます雑然。
そのゴミゴミしたところを移動しながら、毎晩ひっそりとサンダーでデッキの肌をなでさすっている私。
今夜も作業しようとしたらば、隣の家の婆がわざわざ塀越しに咳払いなどするのでスゴスゴ退散。電動サンダー、ちょっと音がうるさい。私はこの音を聞くとトランス状態にはいってトリップすることができるのだ。婆もこの良さを理解されたし。(近所迷惑はやめよう。そのうち刺される)
明日の天気予報は雨のち曇りらしいが、“塗り作業”に突入することができるだろうか?

それにしても、どんな隙間にでも乱入して繁殖するアリんコとは何者なのだ。
あの無駄に整然とした行列を見ると、萎え萎えだ。
もっとどこへでも行き場があるだろうに、迷惑なところにばかり狙い撃ちでやってくる。
怖いわ。ホントに。
芥川の「蜘蛛の糸」を「アリの巣」に変換してみるのだ。
悪いことばっかりしていた男が、生きているうちにひとつだけ良いことをしまちた。
一匹のアリを親切にも殺さずに逃がしてやったのでーす。
男は地獄に落ちましたが、それをみて神様が「お前はアリを助けたことがアリ、ほんとうにダメ人間だけども一度だけレスキューしてやろう」。
神様は男の足元に、ひとつだけアリの巣穴を開けてやりました。
地獄の釜で焼かれる寸前、男はアリの巣穴に逃げ込みました。
後ろを振り返ると、自分と目糞鼻糞な罪人たちが、我も我もと男のあとから巣穴に転げ込んできます。
「漏れだけの巣穴なのに!」男は必死で他の罪人たちを追い出そうとしましたが、そうこうしているうちに、罪人もろともアリの巣穴のドツボに落っこち、地獄よりももっとふか〜い場所にあるダーク地獄に落ちてしまいました。
男は巣穴の中から神様にたずねました。
「私はどうすればよかったのれすか?」
神様は少し考えてから答えました「わかんない」
アリの巣穴では誰も救われないのでした。
男は激怒して神様に言いました。
「私はアリを助けたのに」
神様は逆切れして答えました
「アリは残さず殺せってんだよ!!!!一匹も残さずに!!」
アリの巣穴は地獄よりもっと深いところまで繋がっているのでした
教訓:アリは助けるな

え〜っと、デッキの一部に木材の反りが生じ、その反りの中がアリさんのおうちになっている様子です。
誰か!硬いものを貸してください@山ちゃん
上から防腐剤を縫ってからキンチョールしたらよいのか。
キンチョールしてから防腐剤にかかったらよいのか。
後ろから前からどうぞ?
とりあえず、アリと戦いながら塗り塗りを頑張る予定。
家をのっとられる前にやり遂げたい所存。