насекомое

わたしのあおぞら


性懲りも無く芝エリアを拡張してしまった。ホムセンにいったら芝が入荷されていたので無言でレジに並び、黙々と車に積み込み、粛々と芝張りした。
芝は自然と生え広がるものなので、それを待つのも一興かと思っていたが、やっぱり芝張り。
なぜ芝を張ったかと問われたら、そこに芝があったから、ってかんじでどんだけ芝が好きなのか。

とんでもない暑さのなか、意識が朦朧としたまま作業していたら虫に刺された。小指ぐらいの大きさの、モスラ(幼虫)のようなモコモコした虫だった。
始めて遭遇する生物だったが、あれは何者だったのだろう。
手にした草をシュレッダーに詰め込んでいたら、鞭でひっぱたくように体を撓らせてぴしぃと刺してきた。
カコイイ昆虫が流行っているけれども、私が確信するに、小さな生き物というよりも、精巧なメカとしての需要に思う。
感情とか意思よりもプログラミングで動いているように見える。
繁殖して生き抜いていく!という目的を着々とこなす落下傘部隊。
“このように、枝の酷似した擬態で敵を逃れるのです”だとかのナレーションで、体をピィーンとかしながら必死に枝のフリをする虫、とかをテレビで見る野生はちょっとかわいらしく、コミカルな印象を持つが、実際に草むらで枝と間違えてつかんでしまったニョロニョロに、たびたびしてやられている私。リアルの擬態はかなりの衝撃を伴うものだ。
まずは自分が敵の一味にカテゴライズされていることを思い出して驚き、擬態の巧妙さに関心し、硬いとおもって触ったものが柔らかい感触をしていることに“ひー”となる。
今日のモスラも、葉っぱの裏にひそみつつ、コマンド発動!ってかんじにかなり狙いを定めて攻撃してきたので、本気で怯えてしまった。
蚊とかアブとか蜂ならわかるが、こんなに人間にアピールしてくる幼虫って珍しい。向こうも命張ってるわけで必死だろうが、嫌いな大人を満身の力でつねってくる赤ん坊とかいたらかなり魔太郎状態だろう。
幼虫のくせになんてことだ。迫力があった。
家に逃げ込んでキンカンを塗りまくった。
柿の木にもイラガの幼虫が大発生。木の下には黒い糞がごっそり落ちていて、近くにいくと「カリカカリカリ」というお食事の音ががっつり聞こえてこれも怖い。
成虫になったイラガは茶色くて地味ーな、「ザ・蛾」って感じだが、子供のときにはネオンのように黄緑の派手な容姿をしている。
成虫になった姿には、派手なトゲトゲルックでブイブイいわせた面影がないのがまた不気味。
私のバグズライフにはハッピー感はない。とにかくトゲトゲしく、ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけた!ってかんじだ。殺伐。