вдвоём

シュガシュガルーン(1) (KCデラックス)

シュガシュガルーン(1) (KCデラックス)

アニメを見ているうちに好きになってしまった。
気づくと主題歌を歌ってしまう。
修行中の魔女の女の子二人が主人公。
もしも私がリアルにキッズだったらどう思ったんだろう。
バニラちゃんが可愛い上においしいところどりなので、どう考えても憧れるならこっちだ。しかしどっちに共感するかといえばショコラちゃんなのだ。最初はバニラちゃん目線で物語を追っていたが、次第にショコラちゃん寄りになっている。
最初はアニー派だったが、だんだんとキャンディ派になっていったのと似ている。
泣いてばかりで人に依存しているアニーより、逞しく一人で歩いていけるキャンディーになりたい、と決意した日。
私はキャンディータイプの人間だ、と幼心に悟った日がずっと昔にあったのだった。
ところが齢を重ねてみると、キャンディーな日々は苦難に満ちており、そうとは望まないのにアニー的軟弱姿勢に甘んじることが少なくない。
甘んじるとかいいながら、そんな厚かましいことが出来るのも逞しさのなせる業であり、私ってストロンガーだわぁと鼻歌を歌うと不思議、私はキャンディーになっている。
キャンディーとアニーは“私たちって同じ日に捨てられて、まるで双子みたいね”と言い合う一人の女の葛藤である。
ショコラの中にもバニラはいるし、バニラの中にもショコラはいる。
対照的にみえる二人を配して、女の修行時代が描かれているではないか。
シュガシュガルーン ルーンハートスティック

シュガシュガルーン ルーンハートスティック

三つ子の魂百まで。ああ、魔法が使えたらなあとつい思ってしまう思考回路がぜんぜん治らない。