уцаствовать

ブロンド・・・


まったく早いもんでもう年末の気配すら感じる!
ディズ●ーランドにはまだハロウィンの残骸が残っており、それでいてすでに正月もきているというこのSFな状態(実話)。
オカルターな私は、さりげなく東京大地震に怯えていたりしたが、今のところ無事な様子。
来年は無事な年でありますように(さすがに早いよ)。

一時期“昔は見かけたのに最近見ないもの”にカウントしていた焼き芋屋さんが復活している気がする。夕方になるとあの「いぃ〜しぃ〜やぁ〜」というノンキな声が(テープだけに完成度が高い。イメージ通りに再現されているかんじ)。
なんだか“万博の昭和ジオラマ”か何かの中にいるような郷愁を感じた。
昔は手押しの変形リヤカーだったが、今は車なので通りすぎるのが早い。
「おや?焼き芋?」なんて思っているうちに声が消えていく。
ダイオキシンのせいで焚き火もままならぬからのう。
今日は道を歩いているとどんどん声が近くなって、ほのかに芋のこげた香ばしい匂いが漂ってくるので、一人落ち着きのない人になってしまった。
キョロキョロしていると焼き芋カーに追い越された。
どのようにしたら購入できるものやらシステムがわからない。
とりあえず若干小走りに車にかけよりつつ、テレパシーで「イモオクレ」と念じていると、車がとまっておじさんが降りてきた。
そこでおじさんが私を迎え入れたセリフ。
「おじさんは長い間“焼き芋家業”をしているから、買いそうな人は見ればわかるんだよ」ですと。通じたのかテレパシー。
そういうシステムらしい。
丸々肥えた芋が釜の火の中でひしめいているのを見て、道に崩れ落ちそうになった。
幸せすぎる。なんと素敵な景色でせう!(心が昭和にスリップしたため死語使い)
「芋は丸いのよりも長いのがおいしいんだよ〜」とかいう芋トリビアをききつつ「私っていかにも芋を買いたそうに見えたのかしら〜」とちょっとひっかかっていたが、おじさんが釜をかき混ぜて芋をいじっているのに釘付けのこのおばちゃんはまさしく芋に夢中なのだった。
「なるべく大きいのにしてくらはい」とかこんなセリフ、モジモジしちゃって昔は言えなかったべなあ!
それでもってなんか芋の切れ端みたいなのをあてがわれて、“あのおじさんは子供にはぼったくるよ!”などと陰口を言っていたもんだったが、今日はずっしりといい芋を仕入れることに成功。
ああ、冷めないうちに頬張りたい!と思ったが、それではあまりにもサザエさんなので家まで我慢。
心地よい、この小さな愛のぬくみ。
経産婦が始めてわが子を胸に抱いたときってこんな感じじゃないかしら〜♪(違うよ
家に到着してさっそく芋を貪った。
ん〜甘くてほっくほくだよー!
で、ヒートアップした私は夕飯のあとにもボソボソ芋を食べ続け、今、なんだかモツがずっしりと重い。
動作が緩慢になって本当に臨月間近な状態に。
それでなんだかこの胎児がもの凄いおしゃべりでびっくり。
お腹から「ぎゅーん」とかいう声が聞こえる。
何が生まれてくるのだろう・・・芋太郎?
また遭遇したらおじさんにテレパシーしようと思う。