リバさん到着の日

来てやったよ

買うの買わないのと散々騒いで悩んだ挙句、結局買ってもうたがなジェントルリバー。
(「キャッスル買うのか買わないのか祭り」にご参加くださった皆様ありがとうございました。)

久しぶりの箱入りブライス開封
「ああ、そうだダボってこんな会社だった」と私に色んなことを思い出させる。
思い出しながら箱だし開始。

・外箱ダンボール開陳

箱がとっても歪んで汚れている。
「倉庫でダブついていた」ことを無言のうちに語るかのようだ。
ここぞとばかりに出荷された模様。

・中からやけにでかい箱登場

公式でヒストリーみていてしみじみ驚いたが、当時「高い」と私をびびらせた「ハッピ」も「コムサ」(ぼった栗コラボドール)もお値段¥15540!!!
ハッピは付属物が裏山しく、コムサはOFも可愛いし、なにしろ箱がオツであった(観音開き)。
今はただのドールが10k超えなので、定価が13000になったのかと勘違いしてしまったぞ(言うの二度目)。
一瞬でもダボドールに夢を持ってしまった自分をののしりながら
ベッチベチにセロテープ固定の首しめ梱包をむしりとる。

・どこへいった?幻のあの「キュン」

あれはどのドールを見たときだっただろう・・・
ラブミか、フルパンか、ゴルか、アズか・・・
箱越しにドールをみつめると、私の臓物の奥の方から桃色のエクトプラズムがモクモクと昇りたち、煙幕をあげつつ私を内から焦がしていき
最後に小さな手が心臓をつついて「キュン」という音を立てた。
この小さな頭でっかちの目玉チャッキー。
キャッスルブラは、開封時に必ず私をキュンとさせながら生まれてくるのです。

久しぶりだからなのか、リバーちゃん開封にあの「キュン」がない。
鷲掴まれない。
その前に目のでかさに魂消る(タマゲルと読む。)
私が最初にブラをみて好感を持った点は「外人ドールである」という点であった。バビやその他のドールのように他人行儀でなく、妙に親近感や一体感のある外人ドール。
ブラが何人を想定されているのか知らんが、どの辺りで外人度を認定したかというと顔の立体感による。
ボテっとした水饅頭に目鼻口と穴を開けたアジア顔でなく
その骨から削りだしたような顔。
横からみたとき、鼻より目が奥にあり・・・という顔は、当時はそれでも「魚だ、のっぺりだ」と言われたけれども、それ以前に手にした和製ドールにはない濃さがあった。
ヴィンテージのオリジナルブライスは、目が寄っている(ように見える、実際寄っているんだけど)、あれは寄り目というよりも鼻が高く求心的な顔をドール的に表現してああなったのであろう。
平井堅は奥目ではあるが寄り目ではない。眉間のあたりから鼻筋があるので寄っているような顔に見えているだけだ。(なぜここで例に堅を?)
その骨格の力強さを再現しようとして失敗したのがスペリオール
惜しいところまでいっている(?)のに、口元のモゴモゴした感じがとてもアジアであり、出っ歯であり、歯が反っているだけじゃなく歯茎からニョーであり、口を閉じているのに歯を想像させるという驚きの造詣。
ラディエンス顔はあの、球体から削りだしていったような奥行きがなく
平面のガチャピン絵(通称:ガチャ絵)をそのまま二枚張り合わせて間にアンコをつめたような膨らまし方。
だからパンパンに顔がでかいいつものでっかち頭ブライスなのに、なぜかとっても印象が平べったい。
そこにこれでもかというほど目玉がでかくなっている。
もう一歩、せめて半歩途中で立ち止まることはできなかったのか。
でも可愛いか可愛くないか聞かれたら可愛いくて、女の子は目が大きければそれだけで、ひとまず「ブス」と呼ばれることは免れるの法則にのっとっている。
顔の輪郭そのものはスペリオールよりもラディのほうが好きだ。
でも削りだしに成功しているのはスペリのほうな気がする。
その証拠に、四種類ある目玉位置を正面にしたときの顔が、スペリのほうが圧倒的にいい出来に思える。出っ歯を忘れたら本気で恋してしまいそうなことがある。

・褒めたら負けなのか

ドールとしての可愛さでいったらラディエンス。
レプリカブライスの出来でいったらスペリオール
「レプリカである」ということにわだかまりを持つと、インスパイアされただけで似せる努力をしていないラディを褒めるのは憚られる。
もしスペリが絶賛されたら、次の金型(あるのだろうか?)が一体どんなことになるのか。
ラディは可愛い。
でもトイザよりドンキが似合うかんじ。

・リバーさんの様子

ラディエンスとは一体!?
まだまだ消化できない私をよそに、すっかりくつろぎの様子をみせるリバさん。
家に到着するなり20090円(うち1000円は梱包料)もカツアゲされた!
リバーさん、人の家にやってくるのに髪をブローなさっていない。
風呂上り自然乾燥のとれかけパーマがとてもキサク。
それでいて、メイクはばっちりなので、この子は代官山じゃなくて池袋のはずれからやってきたんだとおもう。
(注:本当は中国からきたアルヨ)
「ロンドンぽい服を着せたし」と思っていたが、リバさんに似合う服は多分ブリティッシュじゃなくてセーラー服、スソはもちろんひきずるぐらい長くて
マスクをつけたら「積み木崩し」、定期入れの中に両刃カミソリ。
セクシーナイト気まぐれ〜なー夜もたまにはいいじゃない?
「そういうことでどうか?」とお伺いを立てると、早速シンナーを吸いながらキメていたリバさんに「顔はやめなよラディラディ」と厳重注意を受けた。
す、すみません。

積木くずし―親と子の二百日戦争

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確かにゴルさんの濃ゆさにも驚いた記憶があるが、派手さの中にも「ユーモア」の気持ちを忘れないゴルさんに比べ、リバさんは行間を読んだり、無言で察したりという生きる知恵を持たないゆとり教育系の方。
どうせこんな荒んだ世の中。
頑張って生きてみても、糞粕されるのがオチ。ならば最初から・・・ということなのか。ゆとりの人は未来に希望を持たないのがデフォってことで、話せば悪い子じゃないんだろうけども、「私はあなたを立派なブライスにしてみせます」と決意を述べてみたが「で?」と真顔で返された。
お友達と仲良く、早くキャッスルになじんでくださいね、と励ましてみたがリバさんの耳に届いているのかどうか・・・。
更生への一歩として、髪をまとめて横のビロビロ毛をピンでまとめた「チョロ毛風アップスタイル」にしてみる。
OH!プリティー
リバちゃん、可愛いですよ?
「・・・・・で?」
暑苦しい服をまずは脱がせてこれからリバさんを立派なキャッスルブラにしていきたい。

由香里の死そして愛―積木くずし終章

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