ABベベ

パープル魂

ヤマトヌマエビは塩水じゃないと繁殖しないという。
ミナミヌマエビは普通の水でいけるらしい。
そして水槽の中で増えて増えてミナミだらけになるらしい。
うちのミナミ、増えないかなあ!
ご存知のように、金魚の暴飲暴食により、常に危機にさらされているうちのミナミ。
そんな事情から、増えすぎるほど増えることはないだろうけど(その前にパックンチョされてしまうから)、なんとか生き延びたエビで代をつなぎ、常にある程度の数のエビが金魚と暮らしているような、そんな虫のいい水槽が欲しい。
そんなことを思っていた私。
最初にいれた数は30匹。
目の前で金魚に捕食されて「エビの逃げ切り能力」は私が思っていた以上にダメということがわかった。
それでも隠れ家を作ったりと試行錯誤(どれもアホ・アイディア)しつつ、エビが0になったわけじゃあない、ということはわかっていたが、今どれぐらいいるのやら、エビも定位置にいるわけじゃないし、そうしている間にも金魚は自由気ままに口パクパクで「いいかんじ」のものが口の傍にあればGO☆なわけだ。
気休めに植木鉢のかけらをドーム状につんでおいたのだが、掃除のためにこれをどかしてみると、賢いエビがちゃんとそこを安息の場にしていることが発覚。
どかした途端に驚いて舞い上がってきたエビが、私の動体視力によれば10数匹いたはず。
手前勝手な言い分ですが、生き延びておくれその隠れ上手な一族よ!
と思って数日が経過したある日。
お腹に卵を抱えたエビを発見して心躍った私。
よくよくよくよく見ると、卵を抱えたエビは私の動体視力によれば3匹ぐらいはいたはず。
■スポンジエリア導入
赤ちゃんエビがろ過機に吸い込まれないように、吸い込み口にスポンジをかませた。
このスポンジ、一応サイズは確認したのだけれども思ったよりかなりビッグなサイズなため、水槽の中に異様な空間出現。
モサモサした水草の中に、グレーの筒(スポンジ)がにょっきりそそりたっているかんじに。
自分の空間認識能力に激しく疑問を抱きつつも、そのスポンジがなぜかエビに好評の様子。足場を兼ねながら、餌場にもなるくつろぎスポットとしてお台場のような賑わい(行ったことないけど)。
若干掃除が大変になりながらも、エビのために頑張ろうと決意。
■産卵隔離箱導入
せっかく卵を持った母ちゃんエビが、そのまま金魚に襲われてしまっては一大事。私はエビの産卵が見たいんだ。
ということで、水槽の中にいれる入れ子になった網状のチビ水槽をゲッツ。
無理やり捕獲した母ちゃんエビと水草をいれて、チビ水槽に隔離。
このとき、母ちゃんエビが他にもいることはわかっていたけれど、隔離したほうがいいのか、ナチュラルワイルドなほうがいいのか不明だったため、また、母ちゃん同士で喧嘩、共食いといった惨事を避けるためお試しお一人様隔離となった。

アノ手この手といいながら、私が打った手はたったのこの二つ。
いい案もなく、とりあえずこれで。
ま〜だか〜ま〜だか〜と毎日観察していると、母ちゃんエビの卵は段々と色が薄く透明感を増していく。
隔離したことで定点観察できるのはステキだった。
一週間ぐらいで生まれるはずやで!と毎日ワクワクして観察するが、卵なかなか生まれず。

・調べてみると、産卵にかかる日数は水温による。
・当時まだ水温低めだったため、単純計算でも一ヶ月近くかかるとみた
・そのうち観察に飽きてしまい
・掃除、水換え、餌やりはいつものようにやっていたがそのうち日常となり浮き足立ったムードがうせる
・まだまだ生まれない卵ちゃん

数日後。
目の前を小ぶりなエビが横切っていくのを見た。
導入したときよりも小さいエビがいるのは不自然だ。しかし赤ちゃんにしては大きい。
誰よ?

このときはさして気にも留めず。
さらに数日経過。
そして、今から3日ほど前のことですけど、隔離箱の様子を久しぶりにガン見してみると、
NO〜〜〜!!
母ちゃんエビ、お腹に卵ない!
でも、入れ子になった下の箱(隔離箱で生まれた卵が、ここにスライドダウンしてきて親と別部屋になるしくみ)の中にも卵ない。
母ちゃんエビ、自分で食べてしまったのか?
スライドするしくみ、機能していないのか?
私は動揺したが、もうすでに卵はないんだものどうしようもない。
母ちゃんエビを眺めて、もしかして痩せただけでまだ卵は持っているんじゃないか?とか、どこかに卵ありゃあせんか、と探してみたけどやっぱりない。
不思議だ〜これなに〜ということで不思議がるばかり。
隔離箱をどのタイミングでどかすべきか?
母ちゃんエビはまたいつもの生活に戻していいか?
色々考えながら隔離箱を眺めていると、あああああああっ。
すんげいすんげいちっこ〜〜〜いエビが一匹いるのを発見。
この小ささ、なんと表現したらいいのか、姿かたちはエビそのものです。カタチはエビのまますっごく小さい。
3ミリほどか。
寄り目になったり涙目になったり(ドライアイ)しながらさらに観察すると、小さいエビ、一匹じゃなく3匹ぐらいいる!

・ということは、もう生まれたのですね?
・3匹は少ないじゃないかよ
・赤ちゃんルームの底のところに、白いモヤモヤした糸状のものがあるのですがこれが卵のカラなの?
・藻なのか赤ちゃんなのか!
・赤ちゃんちいさい!
・隔離ケースの格子まったく意味なし。赤ちゃん出入り超自由・・・
・隔離できてないじゃん!

と、思ったとおりのハプニング。
ってことは、数日前に私の前を横切った見知らぬエビ。
あれってば、隔離されていない母ちゃんから生まれてすでにあのサイズまで育ったエビだったのだとおもう。
ってことは、私が油断しているすきに、母ちゃんたちさっさと産卵済ませて経産婦になってた牧場。
私なんにも頑張れていないやん。
いいとこ全部見逃してるし。
で、汚水と一緒に、掃除のときに掃除されちゃった赤ちゃんがいるに違いなく・・・
結局、金魚がどうとかじゃなくて私が産卵の邪魔をしているだけだ!
で、隔離水槽の親ゾーンのほうをみたら、母ちゃんが3人になっている。
生まれたエビが育って、それなりのサイズにすでになっているというのか?
それとも、関係ないエビが紛れ込んでいるのか?
とにかく混乱の元なので、というかもう推理の限界を超えたので、隔離水槽解散とする。
全部水槽の中にぶちまけてしまえ!

と、と、とにかくキャッスルにエビの赤ちゃん生まれたよ!
それはめでたいのですが(祝ってやってください)、例のキャッスルお台場を掃除しようとよくみれば。
ち〜いさいエビがワラワラとタムロして盛り上がっていました。ゴミと見間違うけどよくみるとエビや!
→掃除できないのですが?

あららどうしよう。
またもやノーアイディアだっため、水槽のレイアウトをまたもや思いつきでチェンジ。
お台場エリアのある右端のほうに、水草という水草、流木、隠れ家貝の置物などを全部寄せちゃう。
左半分は何もナシフィス。ここは金魚が好きにしていいです。
右側は水草でもっさもさ。隠れ家いっぱいで赤ちゃんエビたちが育つエビキッズスペース。
左側は、アーバンで虚無なムードを楽しむ金魚ウォーターフロントスペース。
思ったとおり、金魚はキッズスペースにタックルしてくるけど、水草に足をとられて(足ないよ)いつものペースではすすめまいて!
想定外のこととして、冒険心旺盛なのか、わざわざアダルトスペースに出張してくる元気なエビがいる。アーバンがお好みなのか?
危険な場所になぜ・・・

お台場エリアがますます盛況。なんだかエビの養殖しているような気持ちになるエビ観察し放題に。
掃除のときに蹴散らした赤ちゃんエビたちが今どこでどうしているのか、もしや水槽の中には、まだこれから産まれる卵とかあるんじゃないか、など色々な謎を残しながらキャッスル水槽にも春がやってきました。
・エビの卵はどんなカタチをしているの?
・どうやって産卵するの?
・どうやって孵化するの?
私一個も確認できていないし・・・・

*私が知りたがっていること
・エビの成長スピード、すっごく早くない?
・赤ちゃんにはどれぐらい知恵があるのですか?
・赤ちゃんエビも金魚の危機を察知するの?
・私って馬鹿すぎませんか?

色々心配だし、水槽すっごい変。