紙様

なにこの湿気

朝起きたら、頭が五右衛門みたいになっていた。
あっちの五右衛門じゃなくて、そっちの五右衛門です・・・

あまりの湿気に耐えかねて、布団を薄いほうにチェンジ。
わたし、布団が軽いと寝られない人です。


最近よく漫画を読んでいる私。
知らない間にいろいろ復刊されているもんだ。
すごく読みたくておろおろしていた漫画もその気になれば超簡単に発見することができた。
バケルくん。

この設定をなんと説明したらよいか・・・としばし悩んでぐぐったら
wikiを書いた人がとても簡潔にずばり書いてくれてた。


小学生・須方カワルが宇宙人から不思議な人形*1をもらい、その人形に乗り移って姿を変えることができるようになるというSF的な話。「バケルくん」はその人形のうちの1つ。人形を手に入れて変身できるようになったカワルの日常生活を描く。一人で何人もの役をこなすことに悪戦苦闘したり、人形の能力と自分の能力のギャップに悩んだりする様が面白い。

これだけでもまだ、実際に読んでいない人にはさっぱり、というかんじかもしれないけど、私が言いたいのはその筋のことではない。
この複雑な設定が、漫画の第一話、全12ページのうちのたったの4ページで
アホな子(私のことです)にもわかるように提示され
一話からちゃんと起承転結のあるお話がちゃんと開始されているということに
感動を覚えてしまった、ということが言いたい。
これ初めて読んだとき、ベリーペヤングなちびっこで今よりさらにバカだったけどちゃんと意味がわかっていたのです。
描いた人偉い。
あらゆるマニュアル説明書のたぐいを、すべて藤子・F・不二雄先生の筆に
ゆだねたくなるスピーディーさくさく仕上げ。先生、お見事です。

だって聞いてよ(なれなれしい)
去年の今頃から、ヴァンパイア騎士という漫画に落ちてしまい
そのあたりをさまよっていた私、
思わず漫画も購入してしまったのだが
9巻だったかの作者からのメッセージを読んでビックリ。
単行本10冊分漫画を描いて、
やっと世界観とストーリーの前フリが完了、ここからやっと
自分の本来描きたいストーリーにはいることができまーす
みたいなことが書いてあった。

長いだろ、と。前フリに10冊使うって長いだろ、と。
読んでも読んでも話が進まないよ、と。
そんでまた新しいのが出たので買ったんですけど、そんで読んだんですけど
とっくに終わったアニメ(途中からアニメが単行本展開を追い越してキリのいいところで終了)のストーリーから、まだ話が動かないままで
イラッイラしてきたよ、と。
絵がとても綺麗だけど、戦闘シーンなど描きはじめると
誰が誰に何しているのか意味不明なコマになり
線が沢山あるわりに、情報量が少なくて悩んでしまう。
これがいまどきの少女漫画なのか?
のりきれないのは私が悪いのか?とまた悩み。
そのわりに、自分の部屋の壁を紫にできないか?とか妄想している私も
いかがかと思うが、もうちょっと話を整理して進められないもんなのか?
これが時代のニーズなのかわからないけど
漫画家の資質がどうというよりも、ここにサクっといいアドバイスができない
編集者のクオリティーがローなんじゃないのか?

最近紙関係の買い物にはがっくりくることの多い私。
復刻も楽しいけどそればっかりじゃな。
新しい刺激を持った紙に飢えているよ!

そんな私がひさびさにひいた紙系買い物の大当たりはやっぱこれだ、岩本ナオ

町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)

最初の1ページで設定説明終了、さっそく本題にはいってグイグイいく。
表紙の裏側(?)のひらひらした部分、「作者からのひとことメッセージ」
みたいな部分から惚れた。
オマケにはいっていた4コマ漫画までおいしくいただき大満足。
やっぱこうでないと。
ぬかるみに足をとられた以上、ヴァンパイアもたぶん最後まで見届けるとおもうけど
新刊で本屋ダッシュはもうねえよ。
今、吸血鬼よりも天狗に夢中。
天狗になりたいとまで思い始めています(吸血鬼にはなりたいとおもわなかったの)

適度に距離をもちつつ、お互い心寄せ合う女子高生の姿がなつかしい。
漫画のまわし読みしまくった時代。
あの頃紙があふれていて、こんなに飢えることはなかったに!
お約束だから一応いっとこう。
映画になるな、ドラマになるな、アニメになるな、紙、フォーエバー。

*1:バケルくんたちは、その人形に着せるための服を沢山もっている。人形に服を着せる、その状態で人間サイズになる、と服も大きくなる、それを脱いでお客さんに売る、という洋服やさんを開店するお話があった。人形服にあこがれたきっかけ。とてもうらやましくおもっていたカラクリ!