お馬さんとチャチャ

三体目をしとめて調子にのったあと、再びトカゲ切りと果物収集をすませてますますパワーアップ。このしばしの休息の間にシュールなバグが出現した。
いくら呼んでも馬が戻ってこないので、仕方なく自分から馬を向かえにいくと、馬が標本のように空中で横になって浮かんでいる。
壁と床がこんがらがったと思われるが、自分の目よりも上の高さで馬の腹をしみじみながめるのはおかしな光景。さらに馬に呼びかけるがまるで応じる気配がないので一度セーブをとって再始動。馬がまた縦に戻ったが、なんとなくギクシャクした関係に。
気をとりなおして四体目。
馬に乗って崖の間をワッホワッホ進んでいくと、オマルのような石があるのでよくみるとそれが巨像だ。今度は馬スタイル。
自分自身が馬にまたがっているのに、相手もまた馬というのもなんだか奇妙。
地下道に続く穴が4つあいていて、そこに馬の気をひきつけ、腰を低くしたところに後ろから馬で近づいて、ジャンプで飛び移れというのです。無理だよ。
この際、馬上で立ち上がってアクロバットせねばならないが、まるで息の合わない僕ら。
そもそも、巨像をひきつけている間にすばやく後ろに回りこみたいのに、どこへ行ったのか馬が見当たらない。何度も呼んでいるうちに巨像にみつかって最初からやりなおし、というのを何十回も繰り返す。やっと馬に乗っても思う方向に誘導できず、巨像の腹の下で右往左往しながらむなしい立ち乗りを繰り返したあと巨像の後ろ足で蹴り上げられて“ズサー”となるのがオチだ。
イライラして何度も馬を呼びつけるがなかなか来ない、そのうち叫びっぱなしになり、ほとんど勝俣状態に。うるさいだけ。何してんのか。
なんとか他の手段はないかと巨像の周りをグルグルしていると、巨像が頭をさげると、首周りについている飾りがブラーンと落ちてきて、この形状がいかにも“登れそう、しがみつけそう”である。
光明をみいだし作戦変更。飾りブラーンのところから敵に乗り込むことにした。
なんどもひっぱたかれながら飾りにしがみついてなんとか首筋のあたりに到着。
やっとグサグサするチャンスがやってきた。握力を休めながらグサグサ。
右手がジンジンしてもグサグサ。
R1ボタンと右手人差し指が一体化した頃にやっととどめを刺すことができた。
四体目にしてこの苦労。先が思いやられる。これから移動の際にもアクロの練習に励もうと思った。