あまりにも執拗な

疲れ・・・



五体目の巨像は鳥だった。梟と鷹を掛け合わせたような妙に重厚感のある鳥だ。
塔で囲まれた湖にいて、水の中の足場から羽に飛び移って戦うのだ。
今のところこの巨像戦が一番楽しかった。
水と空の両方の良さを堪能できるところがナイス。
しかしそもそも巨像って何だ。
単に巨大な生き物と違うならどう違うのか。

6体目、海賊風大男。ひげから突撃して戦う。容姿も仕草もやけにかわいらしい。だから無理に倒そうという闘志はあまり湧いてこない。
倒さないと先に進めないから倒すけど。
ジャックと豆の木にでてきた大男は何者であったか。ジャックの大きさが普通の人間だとするとあのデカさは一体何。

7体目、電気アロワナ。一応水中戦になるが、水の中では自由がきかないので地上にいるのとあまり変わらない。全身を電気びりびり攻撃でいびられるが、死にはしない。こういう攻撃、もしリアルにあったら肩こりが治りそう。むしろ健康になれそうで憧れる。
しかも湖はとても寒そうな場所だったので、骨の髄まで冷えたところに電気ショックはむしろ快感なのではないかと想像しながらとどめを刺す。

8体目、やたらとアクティブなイグアナ。弓矢で打つと、電気を放ちながら壁をガシガシ登って追尾してくる。
そろそろ巨像のネタが尽きたのかと心配になってくるデザイン。
しかし飛ぶわけでも泳ぐわけでもないのに、かなりの速さで壁を登るという特性、害虫として家にいつかれたらコイツが一番タチが悪そう。
巨像は全部で16体いるらしいので、折り返し地点。
操作にはなれてきたが、倒し方が複雑になってきたので、最後までいけるのかという不安は実はまだある。

どこまで行くのか自分、9体目。
サイみたいなカメ。ガメラ的な何か。これがあんまり面白くない。
さっさと済ませたいのだが、毛が生えているのはお腹のあたりだけなので、とりあえず相手をひっくり返さないとどうにもならない。
どうやってひっくり返すか悩んでいるうちに、何もしないでも相手が間欠泉(なぜか、バトルエリアに温泉が湧いている)に身もだえしてかってにひっくりかえることがわかった。
登るのは大変だったが、刺すのは簡単。

案の定巨像のネタが尽きたみたいで、微妙に巨像と呼べなくなってきている気がする。寂しい。
うろたえながら10体目。
地中に潜って高速移動する竜。
あっけない。あまりにもあっけない。
目を攻撃すると壁に激突して自滅。そこにかけよってグサグサするとみるみる弱ってすぐにダウン。やる気あるのか。

イライラをぶつけるために、いくのか11体目。
ところがコイツこそ巨像と呼ぶにはあまりにも小さい。ちょっと大柄なサイ。
これはさすがに巨像じゃないだろう。どうなってるのか。
サイズが小さいために動きがめちゃすばやい。
しかも執念深い。
ジャンプしてつかまらないと登れない崖と崖の狭間に私を落としておいて、執拗に何度も隅においやってタコ殴りにされる。
なんですか、このサイは米兵ですか。
どんだけコスいのかと。
小突かれて転がされて、相手の背中に乗るために高台に登りたいのにそこまでたどり着けない。
ムショウに腹がたったので、追いかけてこられない池の中に逃げてそのままばっくれてしまった。
あまりにも倒す気力がわかない。